人身事故の治療費は?

人身事故に遭ってけがをして、病院で治療を受けた場合加害者側に対して治療費を請求することは可能です。ここで問題になるのは、治療費といってもどこからどこまでを請求できるかです。原則は交通事故によってけがをして、その治療のための費用は全額加害者側に請求することが可能です。ただし場合によっては、全額治療費を請求できないケースもあります。

例えば高額診療をした場合です。本来の治療費の相場と比較して、明らかに過大な費用でしかもその理由を客観的に説明できない場合です。そのほかには過剰診療と認定された場合でも、治療費請求をしても賠償してもらえない可能性があります。医学的に見て、必ずしも必要とはいえない診療を受けた場合、補償の適用外にされるかもしれません。

人身事故で被害に遭ったとはいえ、被害者側にも過失があった場合、100%加害者側に賠償請求できません。例えば信号無視して横断歩道を渡ろうとした、横断歩道のない道路を横切ろうとして人身事故に遭った場合、被害者側にも過失があります。この場合、両者の過失割合をまずは算出して、その上で自分の過失分を差し引く過失相殺が行われます。例えば過失割合が8:2の事故の被害者になったとして、治療費が100万円かかったと仮定します。この場合支払われるのは100万円ではなく、20%の過失分・20万円を差し引いた80万円しか支払われません。過失割合は保険会社では豊富な過去の事故データを持っているので、それに基づく判断となります。